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bear-snowです。
対象期間に厳選した記事をまとめておきます。
※バナー広告等が多いサイトもありますので、アクセスする際にはご注意ください。
上記サイトより引用
《過去5年間の積立パフォーマンスで比較》大人気「オールカントリー」を上回った資産とその理由
2025年、オールカントリーやS&P500は「パッとしない」なか、金(ゴールド)や日本株が堅調
少し気が早いが、2025年も残り3カ月を切った。新NISAが始まって2年弱が経過し、投資信託を通じて積立投資を始める人も着実に増えた。2025年の相場を振り返るには時期尚早かもしれないが、ここまでの動きを整理することで、来年に向けたヒントが見えてくる。
今年は、日本株や金(ゴールド)が堅調に推移した一方で、S&P500に代表される米国株や、オールカントリー(全世界株式)は現地通貨ベースでは底堅さを見せつつも、円高の進行も重なり円建てで見ると「パッとしない」一年となった。また、昨年人気が再燃したインド株式は高値圏で足踏みしており、投資家の実感としては報われにくい一年だったかもしれない。
しかし、本当に注目すべきは「どの資産が勝ったか」ではない。とりわけ積立投資においては、「成果が出る仕組み」を正しく理解することが、資産形成における大きなポイントになる。(中略)
金から得た教訓は、高値で停滞中のインド株にも当てはまる
金の事例が、「停滞期も諦めずに積み立てることが将来的な成果につながる」という積立投資の本質を示しているとすると、2025年にやや冴えなかったインド株も同じ視点で捉え直すことができるのではないだろうか。
2025年のインド株は、高値圏にありながら停滞が続いた。2023~2024年の頃の成績を知っていると、「期待外れ」と映ったかもしれない。しかし、労働人口の増加、インフラの整備・拡充、国内消費市場の拡大といった構造的な追い風は健在であり、長期的な成長シナリオは崩れていない。
むしろ、2025年のような局面こそが積立投資のチャンスである。将来の果実を大きくするためには、「冴えないときほどコツコツ積み上げる」ことが重要だ。インド株は積立投資の「仕込み時」と言っても良いかもしれない。
Myつぶやき
納得の記事でした。
私もインド株には将来的な成果に期待して保有し続けています。
上記サイトより引用
経営コンサルが「高配当にひかれて個別株を買うのは危険」と話すワケ…そしてシニアが選ぶべき金融商品とは
成長している企業の特徴
つまり、税金や取引コストが存在する現実の世界では、「成長企業は配当金を出すべきではない、成熟・衰退企業は配当金を増やすべき」という結論になります。安定配当や闇雲な高配当は間違っており、企業の将来性を勘案して配当金を増減させるというのが正解です。
「そんな馬鹿な」と思うかもしれませんが、以上は筆者が勝手に考えたことではなく、標準的なファイナンスの教科書に書かれていることです。
そもそも「成長企業」とは何でしょうか。一般的に売上高が伸びている企業のことを言いますが、その売上高の伸び率の標準値など確たる定義はありません。ただ、ゼロ成長の日本経済では年10%以上伸びていれば成長企業と言えるでしょう。(中略)
個人投資家の正しい投資方法とは
ならば「成長企業で高配当の銘柄に投資すればよいではないか」という考えがあるかもしれません。たしかに成長期の企業なら株価下落のリスクは限られます。ただ、内部留保しその資金で成長投資をしていれば、もっと株価が上昇したはずです。高配当で成長機会を逸している“エセ成長企業”よりも、低配当の“真の成長企業”に投資する方が合理的なのです。(中略)
シニア世代はどこに投資すべきか
一方、悩ましいのがシニア世代の投資方針です。よくシニアの個人投資家は、「今さら大儲けしたいわけではないから、株価下落のリスクを抑えて、安定的に配当金をもらえれば十分」と言います。
たしかに、昔の電力業界のような規制業種への投資なら、株価下落のリスクがあまりなく安定した配当収入を得ることができました。しかし、今日の競争的な事業環境では、そういった旨みがある銘柄は皆無でしょう。
株式投資には株価下落のリスクがつきものです。「大儲けしたいわけではない」「安定的に配当金をもらえれば十分」というと謙虚な印象を受けますが、実はかなり高望みをしていると言えます。
個人投資家がリスクを避けて安定収入を得たいというなら、株式投資からは距離を置くのが賢明です。それより、元本・利息が保証されている債券、とくに民間企業が発行する社債への投資に注力するのはどうでしょう。
Myつぶやき
なるほどです。
リスク軽減を狙うなら「株式投資からは距離を置くのが賢明」…。
投資信託を通して株式投資をしまくっている私ですが、私もそのようなシニアは株式投資からは距離を置くのが最善だと思っています。
上記サイトより引用
【定年後の歩き方】「会社を辞めたら誰も連絡してこない…」65歳の富裕層男性が、1日1回コンビニに行く悲しい理由~その2~
友紀夫さん(65歳)は、3月末まで大手企業の取締役をしていた。金融資産、不動産資産は数億円に及び、一生かかっても使い切れないという。
「ウチなんか、まだまだだけど、一応富裕層だから老後は安泰。何の心配も問題もないけど、とにかくヒマなんだよ」という。友紀夫さんが65歳まで自己中心的な生活を続けてきたことを前編で紹介した。長年、家庭内別居を続けていた妻とは、半年前に離婚。子供はおらず、財産分与分として2億円払ったと言っていた。
1日誰とも会話をしないから、コンビニに行く
友紀夫さんは、自分が持っているものを、自慢する傾向がある。時計はロレックス、バッグと靴はエルメス、ダウンジャケットはモンクレールだという。
「昔はアルマーニばかり着ていたけれど、今はもうリタイアしている貧乏人だから、シャツとズボンはファストファッション。今はどんな服もよくできているから、上手に買い物しないとね」
友紀夫さんの1日の生活を聞くと、現役時代と変わらないようにしているという。朝6時起床、家の周りをウォーキングして、長めのお風呂に浸かって、8時から読書をしたりドライブに行ったりする。不動産や金融商品の確認、アドバイザーとして雇われている会社に顔を出すこともあるという。
「食事会は、一回りしてもうやっていない。だってあらゆる東京の店に行っちゃったんだもん。今思うと、一斉スタートの寿司とか、ワインのペアリングとか、よくもまあ、あそこまで金を使ったと思う。まあカードで決済していたからマイルはハワイに3往復できるくらいは貯まったけどね」
そして、グルメ会に来る人物たちの質が下がったと続けた。成金、マナーを知らない、男や女を漁りに来ている、ロクな会話ができない食べものオタクなどと言っていた。
「とにかく、みんな薄情だよね。俺が予約してやったから、珍しいモノだって食べられたのに、誰も御礼を言いに来ないし、誘いにさえ来ない。まあ、僕レベルになると、ちょっとやそっとの店じゃ満足できないから、みんな身の程を知っているのだと思う」
友紀夫さんは自分のことが絶対に正しく、圧倒的に頭がいいと思っている。容姿もととのっており、65歳にしては若く引き締まっており、背も高い。大学も有名私立大学に中学校から上がっており、挫折を知らない。
「みんながやらない努力を重ねてきたんだよ。英語はのどから血が出るほど努力をしたし、管理職試験や研修は誰よりもいい点数を叩き出した。父親から“人間は怠惰で思考停止する生き物だ”と教えられているから、部下の管理は怠らなかった。今、金があるのだって、金融商品や法律を徹底的に勉強したからだ。仕組みがわかれば資産は残る。この世のルールを知る努力をせずに、文句ばかり言っているバカが多いんだよ」
残念ながら、世の中は友紀夫さんが言う「バカ」のほうが圧倒的に多い。計画性がなく、どんくさく、優しく、勉強嫌いな人は、友紀夫さんと話すと見下されていると感じる。
「リタイアして変わったのは、しゃべる回数と時間。全くしゃべらないと声が出なくなるから、1日1回コンビニに行ってる。“袋はいいです”とか“カードで払います”と言うだけでトレーニングになるからね。お手伝いさんがうちはすぐに変わっちゃうし、今のお手伝いさんは話そうとしないんだよね。ちょっとこれは悲しい(笑)」
女性にはモテなくなった
友紀夫さんは現役時代、女性の影はなかった。妻と20年以上、家庭内別居をしていることは話していたので、てっきり特定の恋人がいるのかと思っていたら、そうではなかった。
「出世するなら、妻以外の女の影があっちゃだめなんだよ。男はモテる男の足を引っ張るから。部下と不倫なんて言語道断。自ら出世の道に穴をあけるような行為だよ。俺はけっこうモテたから、女性からの誘いを断るのが大変だった」
取引先の女性社員や、女性経営者、女性弁護士、ワイン会で知り合った女性医師や女性官僚などから誘われたという。ワンナイトは何度かあったが、2回目以降は相手のことを全く無視したという。
「俺の人脈や財産を狙われても困る。1回なら事故で済むけど、2回目以降はそうならない。それに、女性が俺を好きになっちゃうから、無視。でも、それもピタッとモテなくなったね。退職までは“いい鴨がフランスから届いたから、家に行っていい?”なんて女社長もいたけれど、今は何の連絡もない。うっとうしくなくていいけれど」
先日、友紀夫さんはひとりでヨーロッパを回ってきたという。名だたるホテルに泊まり、知り合いのワイン農家を訪ね、自分が投資しているオリーブ畑を巡る気ままな旅だ。しかし、まったく面白くなかったという。
「ひとりで行っても面白くないんだよね。前にヨーロッパに行ったのは、元配偶者とだった。あいつは冷徹な奴だったけど、ワインはやたら詳しかった。あんな奴でもいるだけマシだと思っただけだった」
現地の農家さんとは話は弾んだが、続かなかったという。友紀夫さんは相手との間に上下関係を作る。粗末な服を着ていたり、容姿が劣っていたりするだけで、その人は下に置かれる。おそらく、農家さんに対してもそのような態度を取ったのだろう。
「今後の人生は、こういう農場でワインを作るのもいいかな、と思ったんだ。それに、旨いワインだから、日本に持ってくれば売れると思う。そのことを話すと“もう決まっているからノーサンキューだ”と言われちゃったよ」
今後の人生について聞くと、「考え中」と即答した。
「ずっと働いてきたから、5年くらいのんびりして、それから考えようと思う。まだ、行っていない場所もたくさんあるしね。フェラーリとハーレーはガレージにあるけれど、やろうと思っていた水上バイクはまだ手付かず。そうそう、俺の成功体験って金になると思わない? 時が来たら、手伝わせてあげるよ」
友紀夫さんは有り余る資産の管理や、それを使うことで忙しいという。おそらく20年では使い切れないほどのお金がある。しかし、話を聞く限り、誰も愛さず、愛されないどころか、気にかけてくれる存在さえもないまま、長い人生を歩くことが半分決まっている。
友紀夫さんにとって、お金とは「人が羨むリッチな暮らしをするための引換券」だが、多くの人にとってお金は「目に見えない幸せを維持するための道具」だ。
友紀夫さんはフェラーリを所有しているが、別にその車が好きではないという。それなのに「車検に50万円かかったよ」と自慢していた。有り余るほどのお金を持ちながら、金に振り回されているのではないだろうか。そんな人生から、彼はいつ降りるのだろうか。そのときに、本当の幸せが見えてくるのではないかと感じてしまった。
Myつぶやき
まだこんな人もいるんですね…。
65歳までこのような考え方で生きてきているので、これから変わっていくのは難しいかなと思いました。
上記サイトより引用
「株価は過去最高なんだろ?」40代娘が目撃した高齢父の悲劇…穏やかな定年生活が一転、老後資金2000万円が底をつく恐怖
「いい加減、もう辞めてほしいんです」
梨花さん(仮名、40代)は、震える声で話し始めた。彼女がそう話すのは、父である平三さん(仮名)がNISAでの株取引を始めてからパソコンの画面にくぎ付けとなり、2000万円以上の老後資産が煙のように消えていくのを見てきたからだ。
退職金も、長年貯めた定年後の蓄えも――平三さんはそれらを“利益”を求める売買に次々と投じていった。梨花さんは何度も止めた。しかし、平三さんは言った。
「株価は過去最高なんだろ? 税金のかからないで儲けられるNISAがあるんだから、使わなきゃ損じゃないか」
新NISA開始から約2年が経とうとしているが……いつの間にか、平三さんの老後資金は取り返しのつかないことになっていた。
父親の穏やかな老後が崩れたきっかけ
梨花さんの父・平三さんは定年退職後は穏やかな日々を過ごしていた。毎日あわただしく過ごしていた現役時代とは一変。朝の6時には起床しコーヒーを片手に新聞を読む。8時ごろからはテレビで情報番組を見た後、趣味の釣りや散歩を楽しむような人だった。時折、近所に住む同世代の高齢者数人と遠出するなど人付き合いも悪くなかった。
ある日、梨花さんが「NISAって制度があるんだって」と投資の話題を出した。税の優遇がある制度ということで軽い気持ちで振った話題だったが、それに平三さんは興味を持った。「老後資金もあるし、少しくらい勉強してみようか」と最初はゆるやかな気持ちで投資を始めた。
「父のNISAでの投資も、最初の2カ月は順調でした」
「『あの銘柄が上がった』『いい株を見つけた』と楽しそうだったんです」
梨花さんは当時をそう振り返る。
「ですが、2カ月、3カ月と過ぎるうちに父の行動は変化していきました」
平三さんは「もっと上がる」「今が買い時」などと言いながら、頻繁に売買をするようになったのだ。朝起きて、株価の変動を見ていないと不安になる。上がったら利益確定、下がったら焦って売る。狼狽行動をしていたのは投資経験の乏しい梨花さんから見ても明らかだった。高齢親の老後資金2000万円が投資で消える厳しい現実…父娘が失敗から学んだ“投資の鉄則”
投資は長期で向き合うことが大切
「NISAでの資産形成は余剰資金の範囲で地道に行うのが基本です」
私は2人に対して強く説明していく。
近年が異常なだけで一般的には年間で3%から5%利益を得られれば御の字である。場合によっては5年、10年、20年と分散して少額ずつに分けて投資しながら、複利の効果で資産形成を図り、リスクを極限まで下げるべきなのだ。
そしてこれまでの歴史を振り返る限り、株価は必ず回復してきた。今この瞬間株価が落ちてしまっても慌てない。長期的な目線で見て最終的にプラスになればいい。そう考えると、局所的に大暴落が起こってもいずれプラスに転ずるのを待つことができる。
私は一通り上記のような老後における“投資の鉄則”を説明したうえで、投資をやめる必要まではないことを伝えた。
「今後は熱くならないよう、梨花さんと協力して将来に備えた投資を続けてみてください」
私は最後にそう締めくくった。投資は何歳から始め、何歳まで続けてもいいからだ。
今現在、平三さんはシルバー人材として働きながら月1万円をNISA口座に入れて投資を楽しんでいる。
私は高齢者諸兄にはもちろん、親や祖父母が高齢である諸兄にも警鐘を鳴らしたい。NISAが非課税であるからといって、そこに老後資金をつぎ込んではいけない。NISAは長期分散投資が基本だ。10年、20年と遠い未来にプラスを実現するための投資であり、日々の株価の上下に一喜一憂して売却することなどもってのほかだ。
梨花さんは「投資経験の浅い人でもNISAを使えば安心、これは罠だと思います」と語っている。私もその通りだと感じる。
くれぐれも資産形成で老後資金を溶かすことにならないよう、梨花さんや平三さんのように、将来を豊かにするための投資で悲しみを背負ってしまわないよう、正しい姿勢でNISA制度と向き合っていただきたい。
Myつぶやき
「月1万円をNISA口座に入れて投資を楽しんでいる」…。
こういった解決策はとても良いと思いました。
上記サイトより引用
【資産2.1億円・おけいどん氏が厳選の日米ETF5銘柄】注目すべきは高配当系で「自動的、定期的にもらえる分配金はありがたい副収入に」と説く
日米など世界の高配当株・増配株に長期投資して資産2.1億円を築き、新刊『時をかける貯金ゼロおじさん 35年前に戻った僕が投資でゆっくり「億り人」になる話』(KADOKAWA)が話題の“億り人”投資家・おけいどん(桶井道)氏は、証券取引所に上場しているものの、個別株よりもリスクは小さいとされるETF(上場投資信託)での資産形成も実践している。ETFの魅力、厳選した分配金重視のETF5銘柄について、おけいどん氏が解説する。(中略)
投資信託のような取り崩しを必要としないのもメリットと私は考えています。保有する投資信託の評価額が仮に5000万円の場合、もし月間で5%下落すれば250万円の価値が減ることになります。そのなかで1か月分の生活費を取り崩すのは、私なら不安になります。
分配金を副収入にすることや、不労所得で生活することに魅力を感じるなら、ETFに投資することも選択肢になるでしょう。
以上を踏まえ、今回は分配金重視の観点で注目する日米のETF銘柄を紹介します。
Myつぶやき
有料記事なので途中までの確認でした。
別記事で別の投資信託をおすすめしていましたが…。
読者によっておすすめする投資信託が変わるということですかね。個人的にはその方にとってベストと考える投資先を紹介してもらいたいと思ったりもします。
ただ、有料記事とのことなので、執筆者からするといろいろな引出しを持っていてそれを小出しにするほうがいいかもですね。
上記サイトより引用
資産2.1億円・おけいどん氏が語る「年率5%の複利運用」がもたらす大きな成果 投資信託の具体例8銘柄を挙げながら解説
株高基調を追い風に、大きなリスクをとり個別株を買って値上がり益(キャピタルゲイン)を狙う投資に目が向きがちだが、「コツコツ積み上げる投資が王道」と強調するのは、世界の優良株・ETF(上場投資信託)などに長期投資して資産2.1億円を築いた“億り人”投資家・おけいどん(桶井道)氏だ。
同氏は「“正しい”投資信託を選び、年率5%の複利運用を目指して積立投資を継続すれば、資産形成は難しくない。投資にも投資勉強にも時間を使わずに済み、再現性も高い」と指摘する。新刊『時をかける貯金ゼロおじさん 35年前に戻った僕が投資でゆっくり「億り人」になる話』(KADOKAWA)が話題のおけいどん氏が解説していく。
Myつぶやき
有料記事なので途中までの確認でした。
たしかこの方は日米などの日米など世界の高配当株・増配株に長期投資して資産を築いた方ですよね。
インデックスファンドのおすすめのようですが、おすすめされるにしてもこの方には高配当株・増配株を紹介してもらいたいなと思ったりもします。
上記サイトより引用
お金は使い切るつもりだったのですが…「資産9,000万円」52歳独身・元激務の営業マンが、趣味に没頭・ストレスフリーな「FIRE」を途中でやめた理由【FPが解説】
満員電車と社内ストレス…心身をすり減らした日々からの脱出
息もできないほどの満員電車に揺られ、会社に着けば終わらない社内政治と人間関係のストレス。営業職として厳しいノルマに追われる毎日──。
そんな生活に心身をすり減らした佐田稔さん(仮名/52歳)は、新卒から勤めていた都内のメーカーを退職したばかりです。退職金約800万円と、20年かけて積み立てた資産を合わせ、9,000万円近い金融資産を手にFIRE生活へと踏み出しました。
佐田さんには離婚歴がありますが、子どもはすでに社会人として独立しています。養育費も支払い終え、残りの人生は、若かりしころに夢中になったスキーを思い切り楽しもうと、長野県のスキー場近くに移住しました。
事前にFPへ相談して老後までのシミュレーションを済ませ、資産運用と取り崩しの計画から「月20万円あれば暮らせる」と見込み、満を持してFIREを決断。窮屈な日々から解放され、憧れの自由な暮らしが始まりました。
夢にみたスキー三昧の日々だったが…
移住当初は、思い描いたとおりの理想的な日々でした。早速スキー場のシーズン券を買い、ほとんど毎日ゲレンデへ。滑り終えたあとは、のんびりと温泉に浸かる。会社員時代のストレスが嘘のような、まさに夢の毎日でした。週末には都内から旧友を招き、昔のようにスキーと宅飲みを楽しむなど、充実した時間を過ごしていました。
ところが春を迎え、スキーシーズンが終わるころ、佐田さんはある変化に気づきます。
「時間が、余る」
スキーという最大の目的を失った途端、ぽっかりと心に穴が空いたようでした。手持ち無沙汰になった彼は、ロードバイクを買って山道を走るなど、新しい趣味も試しました。しかし、どれも一時的な気晴らしに過ぎず、やがて孤独と退屈が心を侵食しはじめたのです。(中略)
「ありがとう」の一言が、人生を再び動かした
そこで思いついたのが「アルバイト」。求人サイトに載っていた地元の飲食店の短期求人に応募し、厨房補助として数日働いてみました。
すると、元営業職で人当たりがよく、コミュニケーション能力も高い佐田さんは、思いのほかスタッフに喜ばれました。「またお願いします」という温かい声が、彼の心に響いたのです。
やがて佐田さんは、その飲食店で定期的に働くようになります。接客が得意なことからホールにも出るようになり、地元の常連客とも顔なじみになりました。
そのなかの一人、スキーという共通の趣味を持つ40歳の女性と意気投合。2人の距離は自然と縮まり、1年後には結婚を視野に入れた真剣な交際にまで発展しました。
「自分1人で資産を使い切るつもりだったのですが、人と一緒に暮らすとなると、月20万円の生活費では心許ないので……」
佐田さんは、資産を減らさずに安定した暮らしを築くため、社員としてその飲食店に再就職することを決意しました。
Myつぶやき
幸せは人それぞれですね。
私は時間が余ってもアルバイトをしないような気がします…。
上記サイトより引用
退職金2,100万円が着金した60歳夫から“急すぎる”離婚通告…専業主婦の58歳妻、愕然。原因は「35年間の手作り弁当」【FPが解説】
退職金通帳を見つめた夜、夫が告げた本音
結婚35年。夫・誠さん(仮名/60歳)の定年退職を祝う夕食を囲んだ翌日、恵子さん(仮名/58歳・専業主婦)は「離婚したい」と告げられました。
誠さんは化学メーカーに38年間勤務。退職金2,100万円が振り込まれ、住宅ローンの残債900万円も一括完済したばかり。長男(32歳・既婚)も次男(29歳・独身)も独立し、これからは夫婦2人で穏やかな日々を――と思っていた矢先の出来事でした。
「どうして? なにか気に障ることでもあった?」と尋ねる恵子さんに、誠さんは静かに本音を語りました。
「お前の愛情が感じられない。料理や家事だけじゃなくて、もっと心でつながりたかった」
恵子さんは愕然としました。毎日三食を手作りし、夫の健康診断の数値を気にかけ、血圧が高めだとわかれば減塩メニューに切り替える。シャツのアイロンがけは毎朝欠かさず、季節ごとに衣替えも完璧にこなしてきました。そうした気配りこそが「良妻」であり、愛情の証だと35年間信じてきたのです。
しかし誠さんが求めていたのは、恵子さんの“良妻像”とは異なるものでした。
「俺が会社でどんな仕事をしているか、聞いてくれたことがあったか? 異動の話をしても『そう』で終わり。定年が近づいて不安だったときも、お前は今日のお弁当はどうだったか、明日のお弁当はなにがいいか、そんな話ばかりだった」
誠さんの言葉は静かでしたが、その奥には35年分の寂しさが滲んでいました。一方で、恵子さんにも彼女の思いがありました。
「私の愛情は、ちゃんと届いていなかったの……?」
毎日のお弁当も、クリーニングに出したスーツも、すべては夫を想ってのこと。その“心”は少しも届いていなかったのか。恵子さんは、35年かけて築き上げたものが、砂の城のように崩れていくのを感じました。
長年の生活の中で、夫婦は知らぬ間にそれぞれ別の方向へと思いや意識が傾きはじめていたのです。気づいたときには、もう手を伸ばしても届かないほどの“心の距離”になっていました。(中略)
離婚で老後資金は半減という“経済的現実”を前に、関係性は修復
離婚を告げられたあと、恵子さんは動揺しながらも冷静に考えました。そして、すぐに行動を起こし、知人の紹介でファイナンシャルプランナー(以下FP)を訪ね、夫婦で築いた財産の整理を依頼します。
退職金は約2,100万円、自宅は築25年の持ち家。ローン完済に預貯金900万円を使ったため、現金は退職金のみ。年金の見込み額は、分割前で誠さんが月20万円、恵子さんが月6.8万円ほど。
FPの説明では、退職金も婚姻期間中に形成された財産として財産分与の対象になります。自宅をどちらが取得するかについても協議が必要です。
年金分割制度を利用すれば、恵子さんも最低限、自身の年金として月10万円弱を確保できる見込みになります。一方、誠さんの年金は月20万円から約16万円に減ります。
しかし、退職金を半分受け取り、年金分割制度を利用したとしても、単身での生活を維持するには厳しい数字。思い描いていたような“穏やかな老後”を過ごすことができない現実が見えてきました。経済的な厳しさを前に、「本当に離婚するしかないの?」という思いが次第に強まっていったのです。
一方の誠さんも、恵子さんから「退職金も年金もわけることになる」と淡々と伝えられ、初めてその現実を意識するようになります。生活費の負担、老後資金の減少、想像以上に重い数字。「離婚すればすっきりする」と思っていた気持ちは揺らぎはじめました。
そんななか、恵子さんがFPから紹介された夫婦カウンセリングの存在を聞き、「せめて一度は話を聞いてみるか」と渋々ながら同席することを承諾。“経済的現実”が、夫をようやくカウンセリングへ向かわせたのです。
初回は不機嫌そうに同席した誠さんも、回を重ねるうちに気持ちを打ち明けるように。
「俺にとって、38年間続けた『会社員』というアイデンティティは、人生そのものだった。定年退職は、その最大の役割が終わった日で、これから先の人生を考えたとき、心の通わない妻と『ただ一緒に家にいるだけ』の生活を送ることに耐えられないと思ったんだ」
恵子さんも「料理も掃除も私なりの愛情だった。でも、夫が求めていたのは“気持ちに寄り添ってあげること”だった」と気づいたといいます。
カウンセラーからの助言は、「尽くす」から「伝える」への意識転換。感謝や労いの言葉を意識的に交わすだけでも、関係は少しずつ変わっていくものです。
老後に意識すべき最大の資産防衛策は「心のメンテナンス」
恵子さん夫婦は現在、週に一度「外食の日」を設けています。家事から解放された時間に、2人でゆっくり話す。「同じ空間にいるだけでいい。無理に話さなくても、少しずつ気持ちが通じ合えるようになってきたような気がします」と笑います。
退職後の離婚は、双方に「経済的リスタート」を強いる決断。
老後を豊かに生きるためには、「お金のメンテナンス」と同じくらい「心のメンテナンス」が必要です。中年期から高年期への移行期の変化を恐れず、関係を“更新し続ける”こと――それこそが、心も家計も破綻させない最大の資産といえるでしょう。
恵子さんはいま、こう語ります。
「離婚の危機があったからこそ、夫婦で向き合う時間が持てた。もし夫がなにもいわずに我慢し続けていたら、いつか取り返しのつかないことになっていたかもしれません」
定年という節目は、終わりではなく“再出発”のとき。心を通わせる努力を惜しまないこと。それが、老後破綻を防ぐもっとも確実な方法なのです。
Myつぶやき
「外食の日」…。大事な時間ですね。
投資方針については極力変更せず、マイルールを遵守して運用していきたいと思います。